1/27日東京の水野さんの自宅においてリーフアクアリュウムの本の製作者であるDelbeek氏の講演会がありました。
(Delbeek氏はアクアリュームバイオロジスト(生物学者)

その様子をここにレポートしてみたいと思います。

まず構成は3つに別れていました。

@ スライドショー

A ヴィデオ

B Q&A

当然各項目の間には休憩時間がありました。

@のスライドショーですが内容ですが、ナチュラルシステムの概要を歴史的な面をおって説明していました。

1980年代(1984年)にドイツにおいてプロテインスキマーと石灰水の添加でナチュラルシステムがおこなわれていた。

色々なナチュラルシステムの水槽が映し出されていた。
例えばかぐ屋さんジュリアンさんの水槽。
4トン水槽サンプ4トンメタハラ1KW*4本

オランダにおいてはソフトコーラルがメインにで蛍光灯による照明がメインのようだ。
またオランダやスイスにおいては水槽を壁の中に設置しテレビのようにながめている。
今北アメリカはその真っ最中である。

ローバーカー水族館ではホビイストとから没収したサンゴが映し出されていた。

ちなみにハワイにおいては一般の人はサンゴを飼う事は禁止されているらしい。
州、州によって違うらしい。

1990年代北米の水槽

ナチュラルシステムの水槽でバクテリアの感染により2日間で水槽のサンゴがしぬ。
おおこおいうこともあるのだ!

それと当たり前の事だが水槽の説明ではいちいちこの水槽は何ガロンといつも言っている。
あまり水槽の材質にはこだわっていないようだ。

1996年コモンサンゴの増殖が見られる。


そして今はスキマーはダウンドラフトスキマーがいい。
昔のスキマーは大きくて背が高いがいまは小さくなってきている。

ワイキキ水族館は井戸の水を使っている。
この水は余りいい水はでない。
と言うのもPHが7.5 珪酸塩がPPMもあるらしい。
でも珊瑚は育っている。
水が無機質の水で有機質の水ではないらしい。

ここの違いが何と無く分からない。

また繁殖さしている水槽にはウミアザミがいっぱいに付着してくるそうだ。
そのウミアザミを削ってとるそうだ。
話の内容からではウミアザミが一番繁殖が簡単そうだ。
なんせほるほど出来ている。

また水族館ではタンクの中で産卵が起こる、これは決まって6月の新月の2日後9−9:30ににおこる。
もう10年間おこっている。
これは産室された時と同じ時間に起こっているそうだ。
この事は偉大な事だと思う。

また水族館では子供の視線にあわして、水槽を造ってあるものもある。




去年の4月にパラオで撮ったのビデオに変わる。

リーフのうえで生体を観察している。

また水槽には違う環境のサンゴを入れるよりも同じ環境の生物を育てる。


A ヴィデオ

これは以前ラスベガスで同じようなホビーイストに見せたものだそうです。

ビデオとして映し出されている。

パラオの島のラグーンの景色
ここでは12Mしか見えない。
しかしこのへんではイシサンゴである造礁サンゴがたくさんある。バブルコーラル、ナガレハナ等

このへんでは少ししか水流がない、コモンサゴ

1.2Mの浅いところに潮の流れがないところでハナガサが乱舞している。

外海
流れの早い海
短くて太ったサンゴ
オヤユビミドリイシ等また
垂直に切り立ったところには造礁サンゴはない。
このようなところにはソフトコーラルが多い。
トゲトサカやチジミトサカそしてヤギがいる。
またこのようなところにはハナゴンべがいる。
あちこちに落ちてきた造礁サンゴがある。
光がいらない種類が生息している。

オーストラリアの光景
スロウプの浅いところに紫色のミドリイシが沢山ある、光景が映し出されている。
バックリーフには(3−5m)ラグーンの前には多くのミドリイシが
1方こうではなく双方向の水流がよい。
シャコガイも指台の大きさから握りこぶし台のおおきさまでまである。

120mも潜るとヴィデオが機能しなくなる。
ズーム機能が働かなくなる。
20分潜って2時間の減圧が必要。
250mも潜ると水の色が黒色になっている。
光が少なくオートフォカスが働かない。
この辺に来ると黒いヤギしかみ当たらない。ライトをつけると黄色くなる。

光をつけると新しい種類の魚がいる。
と言う具合に色々な水中の環境のヴィデオが映し出されていた。


次にワイキキ水族館のビデオ
ある環境を再現しようとしている。
1つとして マングローブの水槽が映し出されている。

また来年には水槽をやり直す予定になっているそうだ。
マッドスキッパー
ライブサンドのみの水槽も映し出されていた。
アポゴン、トランペット等が水槽の中にいる。
ビデオには水槽の裏側が映し出されている。
それによると水槽の裏側は太陽光線が直に入り込んでいる。

また種族の交代がおこなわれている。(20年間にわたって)
I以下そのビデオの内容

魚が卵を生んでは親に又育っている。

珊瑚は女性のコロニーと男性のコロニーに別れて卵子と精子を放出している。
また黄色サンゴハゼがミドリイシの中に卵を産んで、2週間後にはかえっている。

マンダリンの妊娠。

イソギンチャクのタンク
タンクのなかでクマノミが育っている。

小さなミドリイシが大きなミドリイシに育っている。

ハワイの海の中景色が映し出されている。
ダイブロックでもぐる。
(酸素濃度を高めるほうほう)
40m ハワイではサンゴが余り無い。
水中エポキシで折れたサンゴをくっける実験をした。
それ以後見に行くと、繋がっていた。
いまはこのことからミドリイシ等の接着にはエポキシパテを使うようになったのだと思う。



Q&A

スライドショーで水槽が2日間で死んだのはどおゆう原因ですか?

多分ヴィブリオのせいだとおもいます。
全体的に剥がれて行きます。

しかしこの病気はいつでも起こると言うわけでは無く、生体に元気がないときに起こります。
クローで治します?
タンクに入れるのではなく、1つ1つのサンゴを治します。



或る水族館の魚が死ぬのですがなぜでしょう。

見てみないと解からない。調べてみます。




モナコ水槽について

開放系で

閉鎖系
カルシュウムの添加をしている。
350マイクロモーラル???どおいう単位だろう。

スライドショウでライブサンドのみの水槽が有りましたがライブロックはいれなくてもいいのですか?

(水槽の中にアポゴンが優雅におよいいる、そしてシーグラスが水槽の中に根をおろしている。450L水槽)


はい ライブサンドだけでもOKです。

ライブサンドの厚みは幾ら無頼ですか?

約8cm−10cm位です。

砂の大きさはどのくらいですか 約2mmです。

今度はマングローブ水槽を造ります。(4トン)
そして小さなナマコ4−5個いれています。
ライブサンド方式のときは75パーセントは空地をつくる。


ライブサンドは塩通しのいい、もやもやしないぱさぱさしたもの、がいい。



ベルリン方式のポイントは


@カルシュウム

@Ph

@硬度

@温度

光は生物の種類による。

イスラエルにある紅水族館は蛍光灯で飼育している。
また1時間に3回水を換えている。
そうすると魚もかえてソフトコーラルや光合成を必要としないハードコウラルも飼えますよ。


水流は飼いたい生物によって変わってくる。
ミドリイシは水流のいるものもある。
ぬめりが厚くなって駄目になるものもある。
また
水流が多すぎる ーーーーーチヂマル
水流が少なすぎるーーーーチヂマル
と言うふうに多種多様


一番小さいのは何リットルからかえますか?


ミニマムサイズハ1ガロン(約4L弱)から飼えるでしょう。
ウミアザミぐらいなら。
8ケ月グライは飼えるでしょ。
小さければ小さいほど上手いと言う事で。
大きければ大きいほど怠けられる。
15ガロン、60Lぐらいのタンクをスプラング氏が持っている。


どのくらいの魚が飼えるでしょうか?


スキマーをダウンドラフトにしてソフトコーラルが駄目になった事があった。
魚に沢山の餌をやると元のようによくなった。



ヤギにはどのような餌をやりますか?


孵化したてのブラインシュリンプをやります。
しかし最近は植物性のプランクトンから栄養を取っていることが解かっている。
だから動物性の物だけでは、、、、、



マングローブを育てるのに潮の干満は必要ですか?


いいえ、要りません。
盆栽と同じようにします。
気温をカッシ60度位にします。寒にのは駄目です。
ライトの下に置きます。

またダニがつくと葉っぱを切り取ります。
そうすると又生えてきます。


ライブロックは熱帯の石を使うという事ですが、石川県の石でもいけるというのはどおいう事ですか?



バクテリアの構成はどうなっているのか解からない。
ライブロックに付着している生き物、微生物が死ぬのではないか?
寒いところの石は使ったことがないのでよく解からない。

火山岩は問題があるかもしれない。
何か溶け出すか解からない。


アメリカではライブロックはフィージ、トンガ産を使っている。
ここでは許可業者がリゾートホテルの前から1週間に4トン持ってくる。



ライブロックは水揚げしてから何時間で着きますか?


約8時間ぐらいかかります。
今フロリダでは採集禁止になりました。




UVを使いますか。
使うことも或る。

オゾンを使いますか。
使うこともある。

しかしこれらは問題が多い時に使うのが原則です。



ミドリイシの色のキープはUVよりも光の強さ、栄養の問題です。
(ワイキキ水族館では井戸の水、太陽光線で先端が奇麗な色になっている。 、、、無機質の問題。)




ウミキノコ溶けたのだが、、、(ソフトコーラル一般)



スネールがいると思います。
中から食べる事があります。
押さえてみて少し固いとこがありますのでそのなかに居ます。
取り除いて下さい。





大事な点は



水質
水流
忍耐
です。





マングローブ


マングローブは塩水でもOKだそうです。 スプラング氏の経験では、タンニンを排出して、水を染めるとか、、、






最後に今度リーフアクアリュウムの1の日本語訳が出版されるそうです。


この翻訳に約4ヶ月そして出版関係に約4ヶ月かかるそうです。
そうすると平成10年の10月グライには日本語のリーフアクアリューム1が登場する事になります。
いままで日本語によるreef、サンゴ、ベルリン方式関係の飼育書が殆ど販売されていず、注目の1冊になることは間違い有りません。

皆様もこの本により的確な判断をくだせるようになると思います。
(私を含めて大多数の日本のホビイストの方々はなかなか英語の文章が理解出来なかったと思います。)

また講習会では色々な事を聞こうと思っても、その質問は私の本に記載されていると言われないかと思い悩んだ方も沢山いたとおもいます。

その点、日本語による本ですと皆様が気楽に読んで理解出来ると思います。
私を含め多くの方が待ち望んでいる訳本の出版を心よりお待ちしています。