2000年10月15日
アキリンと丹田さんと寺田さんの3人でインドネシアのバリ島に行ってきました。
関西国際空港からバリ島までは直行便が運行しています。飛行時間は7時間ほどです。
バリ島に行った目的はダイビングをすることが主たる目的ですがバリ島の珊瑚とその生態を観察するということが最大のもくてきでもありました。
バリ島は日本に珊瑚を輸出している最前線基地があるということが最大の利点です。
そのため日本に入荷して店頭に並んでいる珊瑚のすべてがこの島にあるのではないかと考えていました。

この日はバリ島に到着ご丹田、寺田、アキリンの3人とインドネシアの日本担当のシッパーの亮さんと一緒に食事を食べに行きました。

食事は福太郎という日本料理やさんにいきました。
店はビーチ前にあり雰囲気のいいお店でした。

食事の席であしたはまずお店の取材をさしてもらうように交渉しました。
なんといってもこれが大事。
ダイビングに着たのにお店の取材が第一とは!

私の頭の中にはいったい日本に珊瑚を送っているのはどのようなおみせなのであろうか?
規模はどのくらい。

日本に送られている珊瑚以外に特別な珊瑚はあるのであろうか?

綺麗な配色のさんごはあるのだろうか?

大きな珊瑚はあるのだろうか?

その他色いろなことが頭の中を駆け巡る。
亮さんは快く承知してくれる。
明日は大阪のkの出荷があるのでみますかと快く引き受けてくれる。

明日は10時に迎えにきてくれるということで話がまとまる。

雑談の後ナイトダイブにむかう。
ナイトダイブ後はホテルではなく亮さんの自宅に泊まる。
ここで亮さんの水槽を見せてもらう。
このときはカメラを持ってこなかったので撮影は出来ず。
自慢の魚は写せず。



10月16日
ホテルではなく亮さんの自宅で目を覚ます。
奥さんや子供さんに挨拶の後亮さんと一緒にホテルに向う。
ホテルで寺田さんと合流して一路会社に向う。
ホテルから会社まではそう時間がかからない。
会社に到着する。
名前はCV.DINARです。



到着後の会社の風景です。
ここの会社は珊瑚だけではなく他の生き物も販売しているようです。
左側の檻の中には大きないきものもいました。
入り口の展示水槽です。

大きさは水槽の前に立っている寺田さんと比べてもらえればわかると思います。
長さは2m以上は合ったと思います。
水槽の中には日本に送られてくる殆どの珊瑚が展示されていました。
状態はまあまあでした。日本のお店の展示水槽と比べた場合はもうすこし手を加えたほうがいいようでした。
案外日本のお店は展示水槽に手間隙をかけているのであろうか?

個人的に目をひいたのは向日性のヤギが展示されていたということと変わったなまこがいたことです。
りょうさんは一生懸命このなまこは仕事をするがこのなまこは仕事をしない、その他なまこの説明をしてくれましたが日本では販売していないなまこもありました。
しかし大方は日本に販売しているものがありました。
ただニセ黒なまこがあまり仕事をしないなまこになっていたことには驚きを隠せませんでした。
他のなまこのほうがもった仕事をするとは驚いた。
光量、特にメタハラに関しては日本と殆どかわりがないようです。しかしインドネシアの自然の光量を考えるとこれでいいのかもしれません。

スキマーに関してはこの大きさではすこし容量不足のスキマーのようでした。当然日本の容量と比べてみての事ですが。


1枚目の写真の奥に珊瑚ストック水槽場がありました。


珊瑚のストック場で記念撮影をするアキリン。
この場所は1個目のストック場です。このようなストック場が数個あります。
天井はビニールトタンで出来ているのであたりは十分明るいです。メタハラは殆どありません。
水槽は大きな水槽と小さな水槽とに分かれていました。
アクリル製の水槽とブロックを積んだような水槽とで混成されていました。

大きな水槽は水深が浅く色々な珊瑚が並べられている水槽が大半でしたが1種類の珊瑚が並べられている水槽もありました。
大きな水槽は各1面が10平米ぐらいあるようにおもいました。
ミドリイシはミドリイシで並べられている水槽そしてオオバナはオオバナばかりで並べられている水槽もありました。
並べられている珊瑚としてはやはりミドリイシに目が向きましたが私が目を見張るようなミドリイシはありませんでした。
日本に常時送られているミドリイシが大半で特に変わったものはありませんでした。
その他見受けられたものはハナヤサイ、枝コモン珊瑚、チジミウスコモン珊瑚、ハマ珊瑚sp、ハナガサ珊瑚、アワ珊瑚、シコロ珊瑚、リュウモン珊瑚、クサビライシ、キッカ珊瑚、ウミバラ、オオハナガタ、ハナガタ、ダイノウ珊瑚、サザナミ珊瑚、タバネ珊瑚、キクメイシ、ハナ珊瑚、コエダナガレハナ、ナガレハナ、ハナブサツツマルハナ珊瑚、オオナガレハナ珊瑚、バブルコーラル、オオハナ珊瑚、すり鉢珊瑚、スターポリプ、キノコ、イエローポリプ、ウミアザミ、その他がありました。

奥のほうに進んでいくと次の珊瑚のストック場が現れました。



ここは出荷用に小さく区切られています。ここの天井は光線が通過しないような構造になっていました。
また各水槽にはメタハラや蛍光灯は殆どついていませんでした。

出荷先により小さく仕切りのある水槽に一旦移しそこで保管するそうです。大きな水槽では管理ができないようだ。
魚で数値に保管するのは聞いたことがあるが珊瑚では初耳だ。
やはりそうしたほうが輸送にはいいのかもしれない??


別の建物に移る。
地方から送られてきた珊瑚を検査、開封しているところか?
ここらは日本と同じなようだ。
バリ島だけで日本に送っているすべての珊瑚が取れるわけではなくセレベス島や他のインドネシアの島々から珊瑚が採集されてここに送られてくるということです。
そしてその後日本に送られるようです。


神戸にある会社Kに送るため取り出したミドリイシです。
会社の中ではいいものを選別して送っているようでした。
いいものとは?
日本向けにいいものとは綺麗に発色しているミドリイシのことです。
後日談ですがK社から感謝のメールが届いているようでした。
会社とのやり取りはやはりメールでのやり取りが多いようです。


ビニール袋に珊瑚を入れて酸素をつめているところです。

このやり方は日本の方式と全く同じです。なんら変わりはないようです。幾分ナイロン袋が小さいように思いました。


次には他の建物にも移りましたが同じような珊瑚があるだけでした。
魚の建物もありましたがあまり量はないようでした。
さなかのことは私はもうひとつなので魚は丹田さんと寺田さんに鑑定してもらいました。

会社の珊瑚部門の建物の大きさとしては1000坪くらいあるように思いましたが会社の方にどのくらい大きいかとは聞きませんでしたので不確かです。


色の綺麗な珊瑚は日本に送っているものが一番綺麗な珊瑚とおもいました。
日本に入荷しているような綺麗な珊瑚は数が少なく、ここのパーセンテージに占める割合は少ないようです。

珊瑚のおおきさとしては特に大きな珊瑚があるわけではありません。
日本に送られてくる珊瑚は少し小ぶりなだけのようでした。
すうmもするような珊瑚はないようでした。
またここでは当然養殖固体はないようでした。
海外の広告に記載されているような台座の上にミドリイシを繁殖さしたようなものは今回は見当たりませんでした。

珊瑚の量としてはやはり圧倒的におおく、スターポリプのようなものは山ほどありました。100個以上でしょうね。
ハードコウラルを例にとって言うとベルリンが定番のミドリイシは数百個あるようでした。
ハナブサツツマルハナ珊瑚のようなものは100個ほどでしょう。

色々と聞きましたが日本向けはハードコウラルが大半のようでソフトの注文はすくないようです。
これは日本国内でソフトの販売が充実しているからかもしれません。
アメリカやヨーロッパはソフトの注文がかなりあるそうです。
国内で珊瑚が採集されないかもしれません。
ただ輸出量は日本は4番目ということだそうです。
1番はアメリカ、2番はドイツ、3番目は、、、そして4番目が日本ということのようです。

その後会社を後にする。
ダイビング向う。





バリ島2につづく